釜本邦茂を想起させたストライカー田原豊が振り返る 豪快弾の数々とパサーとしての中村俊輔、遠藤航... (3ページ目)
【遠藤航は「常に前が見えていた」】
Jリーグでは、湘南で現日本代表主将の遠藤航と、横浜FCでは日本サッカー界のレジェンド・カズ(三浦知良)ともプレーした。
「カズさんは本当にストイック。それに信念が強い。だから、あそこまでできる。僕からすればリスペクトの塊。でもマネはできなかったです(笑)」
田原が遠藤とともにプレーしたのは、遠藤が高卒ルーキーとして湘南に入った2011年(J2)のこと。遠藤は同年34試合に出場しているが、田原も25試合に出場し7ゴールを挙げている。
「航のよさとしてよく守備の1対1の強さがフォーカスされますが、いちばんの魅力は常に前が見えるところじゃないですか。一緒にプレーしていた頃はセンターバックをやっていましたが、普通の選手なら躊躇してしまうような縦パスも、航は気にせず出してくれたので、FWとしてはすごくやりやすかった。
もちろん、テクニック的に特別うまいというタイプではないし、当時はまさかのちにリバプールに移籍するなんて思ってもみなかったですけどね。
体は大きくないけど、DFでありながら航の攻撃センスは群を抜いていました。守りの選手はリスクを冒さず、安全にサイドに散らしたり、フリーの選手に預けたりするものですが、航の場合は多少プレッシャーがかかっても、チャンスになると思えば迷わず出してくれた。それを当たり前のようにやってのける選手は、ほとんどいません。
DFだからこそ、基本、性格は真面目。でも、攻撃でもしっかり持ち味を出せる。だから、あれだけ高いレベルでやっていけるんだと思います」
その遠藤が主将を務める現在の日本代表は、メンバーの多くが欧州主要リーグでプレーしており、来年のワールドカップに向けてもアジア最終予選を圧倒的な強さで突破するほどに成長した。
「すごい時代になりましたよね。たとえば久保(建英)くんなんか、少し前ならうまいだけの選手のように見えましたが、いまは自分のプレーに自信を持っていて、相手にとって本当に怖い選手になった。久保くんがどう思っているかはわからないですが、きっと『これなら勝負できる』とか、自分なりのパターンみたいなものを見つけたんじゃないですかね」
3 / 4

