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【Jリーグ】鹿島・三竿健斗「ブレていたことに気づいた」 鬼木監督が自分の強みを思い出させてくれた (2ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke

【見える景色がまた変わった】

 次の試合に向けて活動を再開した練習終わりに、鬼木監督が歩み寄ってくると、グラウンドでその決断について話す機会があった。

「その時、オニさんが求めていることがはっきりとわかったんです。オニさんがみんなに攻撃的なサッカーを求めているように、自分自身も攻撃的なプレーを必要とされているとイメージしていたんですけど、話してみると、オニさんは、その選手の武器をチームに還元してほしいという思いが真っ先にありました」

 自分の長所とは何なのか──。指揮官と対話すれば、自ずとその特長は見えた。

「僕には、まずは守備のところでボールを回収するところや、ディフェンスラインの前で相手の攻撃の芽を摘むフィルター役になることを期待してくれていました。コミュニケーションを取った時に、守備の強度を求められていたことがはっきりして、自分がやるべきプレーが今一度、整理されたんです。

 僕は攻撃的なサッカーを目指すなかで、攻撃をやらなければいけない、攻撃しなければいけないという頭になっていたので、その結果、本来のよさが薄れていた。フォーカスする前提がブレていたことを気づかせてもらいました」

 守と攻。どちらも疎(おろそ)かにしていいわけではない。ただ、攻と守ではなく、守と攻と表現したように、まず守備があってこその攻撃である。指揮官との対話は、自分の強みも思い出させてくれた。

 第29節から4連勝を飾った鹿島は、そのうち3試合がクリーンシートと堅守を取り戻しているように、中盤で三竿が相手を食い止めることで、窮地に陥る状況を回避する場面が増えている。頭のなかが整理され、守備でプレーのリズムをつかんでいる三竿は、攻撃でも効果的な関わりを見せている。

「ここ数試合は、右のボランチから左のボランチに代わって、見える景色がまた変わりました。左から来たボールを右足で止めて、逆を見ることができるので、大きく展開することはもちろん、右足で中を向くことができるので、ワンツーで壁パスを使ってみたりといったプレーもできるようになっている。また、左サイドだと、エウベルや(鈴木)優磨が時間を作ってくれるので、今までとは異なる新しい関わり方もできています」

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