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「SNSで最もバズっているJリーガー」J3栃木シティ・田中パウロ淳一の人生を変えた中村憲剛のひと言 (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

【日本代表が気になる?】

 栃木シティでは信頼するスタッフやチームメートにも恵まれ、ピッチ内外で本来の力を解き放つように躍動し、チームの快進撃に貢献している田中パウロ。チームの公開練習や試合後のファン対応でも一番の人気者で、その丁寧な姿勢には、これまでのキャリアで培った思いが滲んでいるように見える。キャリアで最も充実したシーズンを過ごしているからこそ、今が楽しいともいう。

「栃木シティの大栗(崇司)代表は、関東1部だった頃から本当にJリーグで上を目指すと言っていました。普通、"地域リーグでそれを言っても......"と思いますが、トップの人がそういうマインドを持っていたので、僕もそれに乗っかった部分もありました。栃木県栃木市岩舟町にあるホームの『CITY FOOTBALL STATION(シティフットボールステーション)』は環境面も非常に整っていて、選手としてもやりがいを感じています。関東リーグから上がってきた選手がここからどこまで行くのか、僕自身も楽しみです。そして今後、僕はSNSでどこまでバズれるのか(笑)。チームとしては今季、とにかくJ2昇格(リーグ2位以内)。それはチームメートのためにも絶対、ですね」

 6月のワールドカップアジア最終予選の時には、日本代表の森保一監督が招集メンバーに関して「サプライズもある」と事前に言っていたため、田中パウロがSNSで「何で自分が選ばれていないのか!」という発信をしたら、"本気でリアクションしてきた人がいて困った"と笑う。

「"マジレス"はやめてほしいですね。本気でブチギレていた人もいたみたいですが、少し心にゆとりを持っていただければ......。でも、森保さんがサプライズって言っていたので、期待しちゃうじゃないですか(笑)」

 ユーモアに溢れ、ピッチ中外で話題を提供し続ける田中パウロ。その存在感は、今後ますます強まっていきそうな気配がある。

田中パウロ淳一
1993年10月23日、日本人の父とスペイン系フィリピン人の母の間に兵庫県で生まれる。12年、大阪桐蔭高から川崎フロンターレへ加入。左足の強烈なシュートが評価され、「和製フッキだ」と期待を寄せられたが、わずか1年強で退団。14年からは複数のクラブを渡り歩き、23年から栃木シティ所属。その明るいキャラクターでTikToker、You Tube「パウロちゃんねる」などでも活躍。25年2月・3月のJ3リーグ月間MVP賞を受賞。ポジションはFW。

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著者プロフィール

  • 栗原正夫

    栗原正夫 (くりはら・まさお)

    1974年6月11日生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、放送、ITメディアでスポーツにかかわり、2006年からフリーランスに。サッカーを中心に国内外のスポーツを取材し、週刊誌やスポーツ誌に寄稿。ワールドカップは1998年、夏季五輪は2004年からすべて現地観戦、取材。メジャーよりマイノリティ、メインストリームよりアンダーグラウンド、表より裏が好み。サッカー・ユーロ、ラグビーワールドカップ、テニス4大大会、NBAファイナル、世界陸上などの取材も多数。

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