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【Jリーグ】早くも気になるJ1の残留争い 下位6チームの現状と見通しは? (2ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【チャンスの数が少ない横浜FC】

 昇格組の横浜FCは、2020シーズンのJ1以降、昇格・降格を繰り返す、いわゆるエレベータークラブとなっている。今季残留を目指すなかで、現在は5勝4分11敗、勝ち点19で19位となっている。

 ただ、残留圏の17位FC東京とは勝ち点差1(FC東京は1試合未消化)しかなく、16位湘南ベルマーレとも勝ち点差は3しかない。1試合の結果によっては、順位が3つは上がる混戦状態にある。

 ここまで21失点と全体で9番目に少なく、守備に関しては上位クラブと比べても遜色ない数字。四方田修平監督が整える5-4-1の守備ブロックは一定の成果を挙げている。課題となっているのは、やはり攻撃面である。

 冬の補強ではFWは鈴木武蔵のみと、お世辞にも十分とは言えなかった。それでも3月にガンバ大阪からMF山田康太、湘南からFWルキアンというタレントの獲得に成功した。しかし、20試合で13得点は東京ヴェルディと並んでリーグ最少得点。複数得点はわずか2試合しかない。期待のルキアンも3得点にとどまり、得点力不足の解決には至っていないのが現状である。

 スタッツを見るとシュート総数19位、チャンスクリエイト数20位と、わかりやすくチャンスの数が少ない。降格圏を抜け出すには、築き上げた守備のベースを生かしながら、どのようにチャンスの数を増やしていくかだろう。

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