検索

中田英寿の「衝撃」は誰も超えられない 欧州4大リーグのクラブで頂点に立った日本人選手たち

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

久保建英、初のタイトル獲得なるか?(中編)

 いまや100人を超えると言われる"欧州組"。だが、主要国でリーグ戦、カップ戦のタイトルに手が届くのはほんのひと握りに過ぎない。久保建英は、25年前に中田英寿(当時ローマ)が切り開いた道を突き進むことができるか。

【前編・久保建英、日本人初のスペインでのタイトル獲得なるか 「鬼門」で道を拓くパーソナリティとは】はこちら>>

 4月18日(現地時間)、レアル・ソシエダ(以下ラ・レアル)の久保建英は、スペイン国王杯決勝で初のタイトル獲得に挑む。自身にとってプロ初タイトルになるが、それ以上に、スペインでプレーした歴代日本人選手で初めてのタイトルを懸けた戦いとなる。

 欧州4大リーグをイングランド、スペイン、イタリア、ドイツとした場合、そのクラブに所属してタイトルを手にした日本人選手は、スペインを除けばすでにどの国にもいる。

 ただし、長い歴史の中、4大リーグでタイトルを取ったことのある日本人はおよそ10人程度しかいない。幅を持たせたのは、チームの一員ではあっても、ベンチやベンチ外で過ごすことのほうが多く、試合出場時間がわずかという場合、タイトル歴に入れるべきか微妙なところがあるからだ。

 たとえばイングランド、プレミアリーグではアーセナル時代の稲本潤一が2001-02シーズンに優勝を経験しているが、彼自身の出場はなかった。また昨シーズン、ブンデスリーガで優勝したバイエルンの伊藤洋輝は6試合で計250分程度の出場時間だった。ヴォルフスブルク時代にブンデスリーガで優勝している大久保嘉人も同じことが言えるだろう。

 初めて栄誉を手にした日本人選手は1977-78シーズンにケルンでブンデスリーガ優勝を経験した奥寺康彦だ。以来、ざっと10人程度ということになる。

セリエAでの優勝を決めもみくちゃにされるローマの中田英寿 photo by Reuters/AFLO セリエAでの優勝を決めもみくちゃにされるローマの中田英寿 photo by Reuters/AFLO  長谷部誠はヴォルフスブルクで2008-09シーズンにブンデスリーガで優勝し、フランクフルトで2017-18シーズンにドイツカップ優勝。2021―22シーズンのヨーロッパリーグ優勝も特筆に値する(ヨーロッパのカップ戦ではフェイエノールトの小野伸二が2001-02シーズンにUEFAカップ優勝を成し遂げている)。

 香川真司はドルトムント時代に2010-11シーズンからブンデスリーガで連覇を果たし、マンチェスター・ユナイテッド時代も2012-13シーズン、プレミアリーグで優勝した。

 2010-11シーズンには、内田篤人がシャルケでドイツカップを制し、長友佑都(インテル)もコッパ・イタリアで優勝している。

1 / 3

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

キーワード

このページのトップに戻る