中田英寿の「衝撃」は誰も超えられない 欧州4大リーグのクラブで頂点に立った日本人選手たち (2ページ目)
【同僚、監督から最大級の賛辞】
また、岡崎慎司はレスターで2015-16シーズン、プレミアリーグ王者に輝いている。南野拓実は2019-20シーズンにリバプールでプレミアリーグ優勝し、2021-22シーズンにはFAカップ&リーグカップを制覇。そして鎌田大地はフランクフルトで長谷部とともにヨーロッパリーグを制覇、昨シーズンはクリスタル・パレスでFAカップに優勝している。
しかし、欧州サッカー史上で最も強いインパクトを与えた日本人といえば、いまだに中田英寿ではないだろうか。
中田はセリエA、ペルージャでのデビュー戦で豪快なゴールを決めるなど、日本サッカーの夜明けのような華々しさを見せ、「NAKATA」の名前は世界に伝えられた。
ペルージャでチームメイトだったマルコ・マテラッツィ(ドイツワールドカップ決勝でジネディーヌ・ジダンの頭突きを受けたことで有名なイタリア代表のセンターバック)は当時、こう語っていた。
「中田は練習で『おまえ、真面目すぎるぞ』と言いたくなるほど真剣だった。自分がふざけているわけじゃないけど、こっちが引け目を感じるほどね。ただ、シリアスだったといっても、苦悩していたわけではない。ピッチでは、何かあればボールを預けることができた選手だったし、出てきた問題をすぐに解決できてしまったから」
また、86歳で亡くなったカルロ・マッツォーネ監督は、ペルージャを去る中田に対して最大級の賛辞を送っていた。
「中田は何よりも人間としてすばらしかった。時間を守ったし、いつも集中していた。プロとして与えられた課題を、いつもきっちり遂行したよ。私は(戦力的に苦しいチームで犠牲を強いる)守備的MFになることを要求した。彼はゴールに近いポジションのMFを望んでいたと思うが、愚痴ひとつこぼさなかった。彼のおかげで、日本サッカーもイタリアで市民権を得たんだ」
中田はペルージャに収まりきらない選手だった。わずか1年半で、巨額の移籍金で強豪ローマに移籍した。これだけでもニュースだったが、2000-01シーズンにはスクデット(セリエA優勝)を獲得したのだ。
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