Jリーグはシーズン半ばもいまだ混戦 福田正博が挙げる「上位争いをかき回してほしい」注目のチームとは? (4ページ目)
【昨季と似た迷走を繰り返した横浜FM】
一方、心配なのが最下位に沈む横浜F・マリノスだ。第18節終了時(17試合消化)で2勝5分10敗の勝ち点11。19位アルビレックス新潟とは勝ち点で5離されている。
今季はスティーブ・ホーランド新監督のもとで幕を開けたが、キャリアのなかで初めてのトップチーム監督だった。日本での指導経験もなく初めてのJリーグに加え、リーグ戦と並行してACLエリートでの戦いもあるという難しさがあった。
ただ、それらは事前にわかっていたことで、就任から解任される4月までの11試合で1勝5分5敗は、起こるべくして起こった結果とも言えるだろう。後任はホーランド体制でアシスタントコーチをつとめたパトリック・キスノーボ監督が就いたが、リーグ戦は5連敗。前任者からの敗戦を含めればチーム史上初の7連敗。
問題は昨季も似たようなケースでチームが迷走したということだろう。昨季はハリー・キューウェル監督でスタートしたが夏場に解任となり、ジョン・ハッチンソン(現ジュビロ磐田監督)がシーズン終わりまで指揮をとった。
力のある選手が揃うだけに、選手たちがモチベーションを取り戻せれば、7連敗はまずない。逆に言えば、それほど選手たちは心身ともに疲弊しきっていたということだ。直近の鹿島戦は3-1で勝利してようやく連敗を止めたが、ここから選手たちが復調してチームを立て直すのは、相当に大変になると思う。
それでも、J1はよくも悪くもトップから下位までの実力差が小さいリーグだ。3月末の時点で横浜FMの少し上にいた浦和レッズは5連勝をマークして一気に順位を4位まで上げた(現在は5位)。横浜FMも選手たちの顔ぶれを見れば5連勝はできる底力はある。時間は限られていると理解して臨んでくれることを期待している。
2025明治安田Jリーグ、セリエA、ラ・リーガ、リーグ・アンはDAZNで全試合ライブ配信!
「DMM×DAZNホーダイ」なら1,270円お得!
U-NEXTでプレミアリーグ、ラ・リーガ、FAカップやコパ・デル・レイなど配信
下記リンクよりお得に「サッカーパック」を視聴!
>>> 「U-NEXT サッカーパック」をいますぐチェック <<<
著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
【マンガ】連載『他サポ夫婦』Jリーグサポーターあるある満載!
4 / 4