検索

Jリーグはシーズン半ばもいまだ混戦 福田正博が挙げる「上位争いをかき回してほしい」注目のチームとは?

  • text by Tsugane Ichiro

福田正博 フットボール原論

■第18節まで終了したJ1は、ほぼシーズンの半分を消化したことになる。変わらずの混戦模様のなか鹿島アントラーズが首位に立っているが、福田正博氏に今季前半戦で気になるチームに言及してもらった。

J1第18節終了時で柏レイソルは2位。小泉佳穂らがリカルド・ロドリゲス監督のサッカーを体現している photo by Getty ImagesJ1第18節終了時で柏レイソルは2位。小泉佳穂らがリカルド・ロドリゲス監督のサッカーを体現している photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る

【強い鹿島が戻ってきた】

 J1は第18節まで終了し、シーズン折り返しが見えてきた。試合日程の関係で1、2試合の差異はあるなかで、首位には鹿島アントラーズが立っている。Jリーグ誕生から2010年代までつねに優勝争いの主役を張ったクラブだが、近年は優勝争いに加わることがあっても、主役を後方から追いかける存在だった。しかし、今シーズンは我々の記憶にある"強い鹿島"が戻ってきた印象だ。

 今季から指揮をとる鬼木達監督は、現役時代は"常勝・鹿島"でプレーし、監督としては昨季まで川崎フロンターレを率いて4度のリーグ優勝。勝者のメンタリティーを知る監督のもと、鹿島は忘れかけていたものを取り戻したような戦いぶりを見せている。

 新監督のもとで、選手起用などの戦術的な側面が奏功しているのはもちろんある。だがそれ以上に、選手一人ひとりが球際の強さと激しさ、相手の隙をしたたかに狙う姿勢、勝ちにこだわったプレーをピッチのなかで体現していることが、現在の成績につながっていると感じる。

 そして、現在の上位争いで触れておきたいのが、2位の柏レイソルと4位の京都サンガF.C.だ。

1 / 4

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

【マンガ】連載『他サポ夫婦』Jリーグサポーターあるある満載!

キーワード

このページのトップに戻る