J1リーグ終盤戦、頂点に立つチームはどこだ! 識者が大胆予想 (3ページ目)

本気度が伝わってくる大型補強を断行した町田が本命
穴は新戦力の活躍次第で巻き返しが見込める鹿島

中山 淳氏(サッカージャーナリスト)

本命=FC町田ゼルビア
対抗=サンフレッチェ広島
穴=鹿島アントラーズ

 実力とチーム状態を考えると、現時点で優勝争いの本命と思われるのは、目下7連勝中のサンフレッチェ広島だ。

 最大の要因は夏の補強が成功したことで、とりわけゴール量産中のMFトルガイ・アルスランの獲得はチーム状況を大きく変えた。中盤に川辺駿を加えたこともプラス材料で、さらに実力者FWゴンサロ・パシエンシアが前線に加わるため、スカッドの完成度はリーグ屈指だ。

 ただし、広島は優勝争いが佳境を迎える大事な時期にACLに参戦するため、過密日程という大きな敵とも戦わなければならない。さすがに最後まで現在の勢いを維持するのは厳しいだろう。

 そうなると、総合的に見た場合、優勝の本命と目されるのはこれまで首位を快走してきたFC町田ゼルビアになる。ここにきて白星が減少気味ではあるが、今夏の市場ではDF中山雄太とFW相馬勇紀というふたりの日本代表に、DF杉岡大暉、MF白崎凌兵ら即戦力も加入。フロントの本気度が伝わってくる大型補強を断行した。

 しかも、ACLを戦うライバルの広島やヴィッセル神戸と比べると、町田は日程的に余裕を持って戦える。初のJ1で初年度に初優勝という歴史的快挙達成は、十分に可能性があると見ていいだろう。

 ダークホースとして挙げたいのは鹿島アントラーズだ。6月以降に調子を落として勝利が減少したが、今夏にはヨーロッパから帰国したMF三竿健斗、FW田川亨介に、新戦力のMFターレス・ブレーネルが加入。彼ら新戦力が活躍すれば、終盤の巻き返しも決して不可能ではないはず。最終節はホームに町田を迎えるだけに、そこまでに勝ち点をどれだけ積み重ねられるかが、逆転優勝のための大きなカギになる。

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