2024年J1順位予想&全クラブレビュー 松原良香の見解は「上と下がはっきりと分かれる」 (5ページ目)
【上に行くクラブと下に行くクラブがはっきりと分かれる】
今季は優勝争いや上位に行くクラブは混戦になり、上に行くクラブと下に行くクラブがはっきりと分かれるシーズンになると予想する。
上に行くクラブは、冒頭でも述べたチームの軸となるセンターラインが整っている。さらにクラブの方向性という軸もしっかりとしている。クラブの資金力も重要なファクターだ。それらを備えているのが、上位に挙げたクラブだ。そこには町田も含まれると思っているが、J1初挑戦ということで13位とした。
下位に挙げたクラブは現場、フロント、サポーターの三位一体という話もしたが、クラブ力でどこか劣ってしまっていると思う。
今季は降格が3枠で、1枠だった昨季とはプレッシャーの大きさは比べものならない。ただ、このプレッシャーの大きさは日本のサッカーのレベルを高めるはず。そんな過酷な今季、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。
松原良香
まつばら・よしか/1974年8月19日生まれ。静岡県浜松市出身。現役時代は、ウルグアイのペニャロール、Jリーグのジュビロ磐田など、日本、ウルグアイ、クロアチア、スイスなどの12クラブでプレー。1996年アトランタ五輪のU-23日本代表でも活躍した。引退後はサッカースクール・クラブの指導、経営の一方、SC相模原、いわてグルージャ盛岡の監督も務めた。現在はサッカー解説者として活躍中。
著者プロフィール
篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)
1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。
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