川崎フロンターレに8年 韓国人GKチョン・ソンリョンが日本の生活で驚き「とにかく速くという考えの母国では見たことがない風景でした」 (2ページ目)
【日本からのオファーに興奮した】
分岐点は水原との3年契約が切れる、2015年シーズン終了後のことだった。31歳となる翌シーズンはどの道を選ぶのか、心が揺れた。
「周囲のJリーグでのプレー経験のある先輩や友だちから『日本は本当に学ぶ価値のある場所』という話を聞いていましたね。10代の頃には『プロになる、代表選手になる、海外でプレーする』という3つの目標がありましたが、ヨーロッパではなくとも日本でもよいのではないか。そう思い始めたのです」
結局、日本行きを決めた。川崎フロンターレが自身の望む部分と一致するところもあったからだ。
「以前から優勝を争えるチームでプレーする、という点は大切にしてきました。そういったなかでフロンターレは『できる力はあるのにまだできていない』チームでした。だからとても嬉しいオファーでした。興奮しましたよね」
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