Jリーグでチームに重要な勝利に貢献した11人 9月3勝のクラブを中心に独自選考 (3ページ目)
【勝ち点を手繰り寄せたビッグセーブ】
最後にGKの候補にはともに2試合のクリーンシートを記録した神戸の前川黛也、広島の大迫敬介らを挙げたが、今回は福岡の村上昌謙を選んだ。
福岡はタイトな守備陣形と、鋭い寄せで枠内へシュートを打たせない守備をベースに9月を3勝1分の無敗で駆け抜けたが、数少ないピンチを村上のビッグセーブが救った。
なかでも第27節名古屋戦での後半2分の永井の決定機、好調同士の対戦となった第28節柏戦では、前半12分に抜け出してきた山田雄士、後半アディショナルタイムにも細谷のシュートをストップし、勝ち点3を手繰り寄せた。
最多4人を選出した神戸は、横浜FMとの天王山を制して好調時の勢いを取り戻しつつある。9月に掴んだこの勢いで、代表ウィーク後のラスト5試合を駆け抜け、悲願の初優勝達成なるか。
著者プロフィール
篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)
1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。
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