中村憲剛×佐藤寿人...本音のJ1談義「宇佐美のインサイドもったいない」「浦和は産みの苦しみ」「いろんなものを見直す時期」 (3ページ目)
憲剛 それも、リスクはありますよ。ACLに出ているということは、前年度のリーグ戦で上位にいたわけだから、リーグ戦の負けも大きく扱われちゃうわけで。
寿人 もちろん、ルヴァンも勝たなくてはいけない大会ですけど、21歳以下の選手も使わないといけないルールがあるので、リーグ戦とは選手を変えやすいところはありますよね。
憲剛 フロンターレにとっては、逆にいいタイミングでルヴァンが始まったなと。ケガ人続出のなかで、経験の浅い選手がいろんなチャレンジをできますから。
寿人 フロンターレは何年も優勝を争うだけの強さを維持しているじゃないですか。それって本当に難しいことだし、しかも毎年のようにレギュラークラスが抜けているのに強さを保ち続けているのは、本当にすごいことだと感じますね。
本来だったら優勝したメンバーが残ったところに補強して維持するものだけど、憲剛くんが引退しても、伸び盛りの若手が海外に行っても、優勝を争いを続けている。普通だったら維持もできないけど、ほかのクラブで経験を積んだ選手を戻したり、今年だったらチームに合うだろうという選手としてピンポイントで瀬川祐輔(湘南ベルマーレ→)を補強したりして、継続した強化ができていますよね。
あとはやっぱり鬼木(達)さんがすごいですよ。広島で維持する難しさを感じていた僕から見ると、今年もやっぱり、フロンターレは、フロンターレだなと。
── やはり連覇は難しい?
寿人 難しいですし、3連覇となると相当ハードルが高いですよね。フロンターレが2回チャレンジしたけど、2回ともマリノスに阻まれている。この6年間で優勝したのはフロンターレとマリノスの2チームしかないなかで、今年はフロンターレが取り返すのか、マリノスが連覇するのか、それともほかのチームが出てくるのか。
ただ、その新しいチームがどこになるのかと考えると、パッとは思いつかないですね。フロンターレやマリノスを上回れるほどの強さを感じるチームは、今のところは見当たらない。
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