中村憲剛×佐藤寿人...本音のJ1談義「宇佐美のインサイドもったいない」「浦和は産みの苦しみ」「いろんなものを見直す時期」 (2ページ目)
寿人 そうなんですよね。勝ち点1を獲りにいくよりも、勝ち点3を獲りにいくサッカーができるので。もちろんシーズン終盤になれば、現実的になるでしょうけど。
── ガンバ大阪も監督が代わったことで、スタイルが大きく変わったチームです。
憲剛 4-3-3は難しいですよ。
寿人 真ん中の3人のタイプによって、だいぶ変わりますしね。
憲剛 個人的には宇佐美(貴史)のインサイドは、もったいないのかなと。彼の最大値が出せるポジションではない気もします。
寿人 巧いから、ボールをたくさん触らせて、リズムを作らせたいんでしょうね。
憲剛 もちろん、やっていくなかでハマってくることもある。ただ、勝てなかった時に4-3-3を続けられるか、どうか。結果が出ないからボランチの枚数を変えたり、キャンプでやっていたことを変えてしまうと、不信感が生まれてくる危険性もありますから。
── 昨年王者の横浜・Fマリノスは今季も開幕から変わらぬ強さを示しています。
寿人 変わらず、ですね。ただ、選手が(他クラブに)出たので、攻撃のところで途中から試合を決めるとか、変化をつける部分は、去年と比べると少し足りないかもしれないですね。
憲剛 マリノスだけではないと思いますが、個人的にはACLが秋以降に開催されることが、いろんな意味で影響してくると思っていて。
寿人 ルヴァンカップが全チーム参加になりましたからね。そこでリーグ戦に出ていない選手を使うことができる。
憲剛 ACLだと、それがなかなかできないじゃないですか。
寿人 ターンオーバーすると、ファンは「なんで?」となりますからね。
憲剛 そう。それで「なんで?」となって、グループリーグで敗退することもありました......。
寿人 私たちもそうです(苦笑)。それでポイチ(森保一/2012年〜2017年サンフレッチェ監督)さんが批判されるという。
けど、考えてみてください。地方クラブの広島の予算で、両方は追えないですよ。逆にリーグ戦のメンバーを変えることも、多少はやりましたけど。
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