遠藤保仁は「10分あれば、変えられるところはあるなって」。カタールW杯の日本代表をどう見たか。ジュビロ磐田のJ2降格も語った (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

 とはいえ、35歳の時の自分と比べたら、プレーの質を含めて、当然違うんですよ。残念ながら、当時よりはいろんな質が落ちていることも自覚しています。回復にも、若い時より時間がかかるようにもなった。でも、体力面ではそこまで違いを感じなかったし、頭のスピードというか、考えるスピードがついていけないということもなかった。

 そう考えても、43歳の僕にとって試合に出続けることは......それも、途中からじゃなく頭から、長い時間(試合に)絡み続けることは、改めてすごく大事だということは確認できました」

 であればこそ、再びJ2を戦うことになった今シーズンも、年間を通して試合に絡み続けることを自身に求めたいと話す。もちろん、サックスブルーのユニフォームに身を包んで、だ。

「1年でJ2に逆戻りになってしまったのは残念だったけど、その責任は自分にもあるし、他のクラブに行きたいという考えも、その可能性を探ることも一切なかった。ここでもう一回結果を出して、J1に戻したいと思っていた」

(つづく)後編はこちら>>

遠藤保仁(えんどう・やすひと)
1980年1月28日生まれ。鹿児島県出身。鹿児島実高卒業後、横浜フリューゲルス入り。同クラブが消滅後、京都パープルサンガを経てガンバ大阪へ。チームの"顔"として数々のタイトル獲得に貢献した。同時に日本代表でも主軸として活躍。2020年10月にジュビロ磐田へ移籍。J2に降格した今季、1年でのJ1復帰を目指す。

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