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高校サッカー選手権で目についた、将来が楽しみな「8人の選手」。198cmの二刀流、左利きCB、ハイボール処理が巧みな2年生GK... (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 一方、最後尾からチームを支えたのは2年生GKの平塚。PK戦での好セーブが注目を集めたが、それ以上にハイボール処理の正確性が光っていた。

 判断よく相手選手と競り合い、しっかりとボールをキャッチ。小柄な選手が多いチームにあって、特にCKなどのセットプレー時に平塚がことごとくハイボールをさばくことで、失点の可能性を減らしていた。全国制覇の原動力となった2年生が、来年度はどれだけパワーアップし、全国の舞台で活躍するのか楽しみだ。

 東山の松橋は、ボール保持時のピンと伸びた背筋が印象的なボランチだ。前にスペースがあれば自らボールを持ち出すこともでき、パスをサイドに散らしながらも常に縦パスのチャンスを狙う。そんな崩しのセンスを感じさせた。

 ややクラシカルな印象はあったものの、前を向いたときの雰囲気は実力者ならではのものだった。

先々が楽しみな神村学園の名和田我空先々が楽しみな神村学園の名和田我空この記事に関連する写真を見る ベスト4進出の神村学園で目を引いたのは、2年生のFW西丸道人と1年生のMF名和田我空の下級生コンビ。福田と2トップを組んだ西丸は、落ちてよし、サイドに流れてよしの多芸ぶりを見せ、しかも左右両足でパワフルにシュートまで持ち込む馬力を備えていた。どちらかというと点をとることに特化していた福田にとっては、非常に心強い相棒だったに違いない。

 名和田は今大会で先発出場こそなかったものの、すべての試合に途中出場し、スーパーサブとして確実にチャンスメイク。ドリブルとパスを巧みに操る優れた技術を持っており、これから先が楽しみな存在である。

 また、来年度以降が楽しみな選手という意味では、残念ながらベスト8を前に敗退してしまった高校からも目に留まった選手を挙げておきたい。

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