レノファ山口で現役引退、いきなり社長就任。J1で234試合出場の渡部博文が経営に興味を持つまで (4ページ目)
すでに児童向けのデイサービスを起業している。「経営」に興味がある。「こうすればもっとよくなるのに」という忸怩たる思いを、選手の立場でしてきたからだ。
「ゼロからのスタートだからこそ、チャレンジしたいです。不安はありますよ。でも、自分ができることがきっとあると思っています」
快活に語った顔には、寂しさよりも野心が滲み出ていた。
そして12月、渡部はレノファ山口の取締役社長に"サプライズ選任"されている。
「これだけの人物を山口から手放したくなかった。覚悟のある関係で引き留めたい、と思った末にクラブの社長に」
そう語る小山文彦前社長の厚い信頼を受けた格好(小山社長は会長に就任)だ。
渡部はシーズン終了直前に社長就任の打診は受けていた。しかし、現役をやりきってから決断したかったと言う。そして熟慮の末に、「経営」の最前線にいきなり挑むことになった。
「経営のことを勉強しながら、面白いチームにしたいと思っています!」
異例のリスタートだ。現役引退から電撃的なクラブ社長就任。早くも「経営」の最前線に挑むことになった。
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