川崎フロンターレが見せた王者の意地。痛恨の敗戦から1週間でとり戻したもの (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 川崎に完敗を喫して3位に後退した広島は、首位の横浜FMとは勝ち点5差、2位の川崎とは同2差だが、上位2クラブよりも試合消化が早く、残り試合数は2試合少ない。見た目の勝ち点差以上に状況は厳しく、優勝争いの行方は事実上、"2強"に絞られたと見ていいだろう。

 スキッベ監督も「一番大事なのは、今日の相手が本当にすばらしいプレーを見せたということ。それに対して、我々はリスペクトしなくてはいけない」と語り、こんなことを話している。

「今日の試合と似たような敗戦をF・マリノスとのアウェーゲーム(J1第20節、0-3)でもしている。この2チームに関して言うと、現状では自分たちより力が上だと思っている」

 粘る川崎が横浜FMを逃さず追走する一方で、3位以下は徐々に後退。今季J1の優勝争いは、いよいよマッチレースの様相を呈してきた。

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