高校サッカー選手権で目を奪われるプレー。Jリーグ入りで即活躍が期待される12人 (3ページ目)
静岡学園から徳島ヴォルティス入りする玄理吾 photo by Matsuoka Kenzaburoこの記事に関連する写真を見る玄理吾(MF/静岡学園→徳島ヴォルティス)
ボール扱いのうまさは、技巧派が揃う静岡学園のなかでも群を抜く。相手が身体を寄せてきても軽やかなターンでいとも簡単にかわして、ボールを譲らない。マークをはがしてからのドリブルやパスも一級品で、彼が一度ボールを持つと攻撃にテンポが生まれる。視察に訪れた徳島のスカウトが一目惚れしたのも頷けるプレーメーカーだ。
最終ラインからつなぐ徳島のスタイルに、これほど合う選手はいない。スピードや強度に馴染めば、同校の先輩・渡井理己のような欠かせないピースになるだろう。
静岡学園から清水エスパルス入りする川谷凪 photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る川谷凪(MF/静岡学園→清水エスパルス)
技巧派が揃う静岡学園において、彼の存在は異質であり、攻撃のアクセントとなっていた。50mを5秒9で走る俊足の持ち主で、「誰にも負ける気がしない」と豪語するほど。高3になってスタメンの座を勝ち取ると、世界のトレンドに倣い、爆発的なスピードを持つアタッカーを探していた清水のスカウトの目に留まり、加入を勝ち取った。
プロ基準で見ると足りない部分もあるが、2歳の上の同校の先輩であるMF松村優太(鹿島アントラーズ)同様に、1年目からジョーカー役としての出番はありそうだ。
帝京大可児から湘南ベルマーレ入りする鈴木淳之介 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る鈴木淳之介(MF/帝京大可児→湘南ベルマーレ)
小学生の頃から足元の技術には定評があったが、高校に入ってからは「余裕を持ってボール持てるようになった」。そのため、相手の寄せを苦にすることなくチャンスを生み出せる。機を見て自らが得点を奪いにも行ける。そのプレーから、スケールの大きさを感じる選手だ。
高3に入ってからは長期休みなどを利用し、度々湘南の練習に参加。いち早くプロの水に慣れるとともに、「初めは緊張しましたが、そこからだいぶ慣れて喋れるようになった」。永木亮太、米本拓司といった日の丸経験者から多くのことを学び、飛躍のきっかけを掴めるか期待したい。
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