高校サッカー選手権で目を奪われるプレー。Jリーグ入りで即活躍が期待される12人 (2ページ目)
前橋育英からV・ファーレン長崎入りする笠柳翼 photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る笠柳翼(MF/前橋育英→V・ファーレン長崎)
攻撃センスに溢れるアタッカー。滑らかなドリブルから、パスやシュートを判断よく使い分け、決定機を量産できる。そのクオリティーの高さは、元日本代表MFの細貝萌(ザスパクサツ群馬)など数多くのJリーガーを輩出してきた山田耕介監督が「技術的にはものすごいモノを持っている。ポテンシャルとしては(活躍できる)可能性がある」と太鼓判を押す。
まだまだ線が細いのは課題だが、プロのスピードとフィジカルに慣れていけば、長崎の顔になる日が来るだろう。
帝京長岡から湘南ベルマーレ入りする松村晟怜 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る松村晟怜(DF/帝京長岡→湘南ベルマーレ)
スラリとしたスタイルから繰り出す高精度の左足フィードから、憧れの選手として挙げるスペイン代表のDFエメリック・ラポルト(マンチェスター・シティ)を彷彿させるセンターバック(CB)だ。
高2の夏前に「大きいだけじゃなく、うまいCBになって欲しい」と谷口哲朗総監督にコンバートされるまでは、中盤でプレーしていたため攻撃性能も群を抜く。相手のプレスが緩ければ、最終ラインから持ち運んで、攻撃にアクセントを加えるなど、現代サッカーで求められるプレーもできる。Jのステージで経験を積めば、一気に飛躍を遂げる可能性は高い。
静岡学園からジュビロ磐田入りする古川陽介 photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る古川陽介(MF/静岡学園→ジュビロ磐田)
選手権は惜しくもベスト8で涙を飲んだが、残したインパクトは大会でも屈指。足技と相手の駆け引きに優れたドリブルが持ち味で、選手権でも「切り返してくるぞ!」と相手に警戒されることが多かったなか、簡単に手玉に取ってチャンスを作っていた。
「上のレベルに行けば、行くほど守備が求められる」と口にするとおり、この先の舞台で何が必要かもよくわかっている。磐田でも観客を沸かすプレーができれば、小学生の頃にチームメイトだったレアル・マドリードの"ピピ"こと中井卓大に続いて、世界へと羽ばたく日がやってくるはずだ。
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