J2残留争いはまさかの結末も!? 降格圏にいる4チームすべてに生き残りのチャンスあり (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images

 というのも、残り4節となった今季J3では、テゲバジャーロ宮崎が2位につけているのだが、宮崎はJ2ライセンスを保持していないため、仮に2位以内に入ったとしてもJ2昇格はできない。その場合には、J2からの降格クラブがひとつ減り、19位のクラブも残留できることになるからだ。

 18位まで順位を上げる可能性は極めて低いと記した21位の北九州と22位の松本も、19位でも残留のチャンスがあるとなれば、話は変わってくる。勝ち点で並ぶ両クラブは、ともに19位との勝ち点差がわずかに2。残り4節で逆転可能な数字だ。

 最下位に沈む松本には、19位の相模原との直接対決も残っており、俄然望みは大きく膨らむ。

 また、その相模原にしても眼下の敵、愛媛、松本との直接対決を残しており、19位確保であれば、自力で実現可能となる。もちろん、20位の愛媛にとっても、同じことが言える。

 つまり、ここからは「18位以上を目指すが、最悪でも19位は確保したい」。そんな2段構えでの残留争いが繰り広げられることになるはずだ。

 今季もまた、わずかな勝ち点差が天国と地獄を分けることになりそうな、J2の過酷な残留争い。それぞれの試合結果はもちろんのこと、J3の上位争いにも注意を払っておく必要がありそうだ。

 まさかの結末を引き起こす要素は、あちらこちらに散らばっている。

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