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J2残留争いはまさかの結末も!? 降格圏にいる4チームすべてに生き残りのチャンスあり (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images

 はじめに注目したいのは、7クラブが対象とは言うものの、18位の金沢と19位の相模原の間には勝ち点3の開きがあるということだ。

 勝ち点3差は、計算上は1試合の勝敗で追いつける差ではあるが、残り4試合時点での差としては決して小さいものではない。現時点で18位以上の3クラブ、群馬、大宮、金沢がかなり優位な立場にいることは間違いない。

 裏を返せば、19位以下の4クラブには後がない。

 なかでも21位の北九州と22位の松本は、残留圏となる18位とは勝ち点差が5。前述した逆転可能な勝ち点差の目安である4をすでに超えており、逆転残留の可能性は極めて低いと言わざるを得ない。

 現実的な争いは、16位の群馬から20位の愛媛までの5クラブに絞られる。

 そこでポイントとなるのは、残り試合の対戦相手だ。

 必ずしも上位勢との対戦を残しているからといって不利とは言えないのが、残留争いの妙ではあるのだが、とりわけ厳しい相手との対戦が待っているのが、16位の群馬である。

 次節から5位の町田ゼルビア、7位のアルビレックス新潟という上位勢との対戦が続いたあとは、J2最強を誇る磐田戦。そして最後には残留争いのライバル、大宮とのしびれる直接対決が控えている。

 これでもしも群馬の勝ち点が伸び悩むようなら、追いかけるクラブにはチャンス到来となる。

 特に降格圏脱出を目論む19位の相模原と20位の愛媛は、第40節で直接対決を残しており、そこで勝ったほうが降格回避の挑戦権を得ることになるだろう。逆に引き分けに終われば、共倒れ。18位以上の3クラブをアシストする結果もありうる。

 今後の残留争いを占ううえでは、(1)群馬が難敵相手にどこまで勝ち点を伸ばせるか、(2)相模原と愛媛の直接対決がどんな結果になるか、の2点がカギを握りそうだ。

 ただし、今季の残留争いにおいて少々ややこしいのは、19位のクラブにも残留の可能性が少なからず残されていることだ。

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