【開幕特集】槙野智章、浦和レッズ低迷からの脱却を語る「攻撃は最大の防御」 (4ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

──たしかに昨季は総得点が43で、1試合平均にすると約1.26点です。

「それじゃあ、面白くないですよね。攻撃は最大の防御じゃないですけれども、自分たちがボールを持つ時間を増やして、守備の時間を減らす。それができればいいと思います」

──槙野選手はセンターバックとして、リカルド・ロドリゲス新監督からどんなことを求められていますか?

「相手からボールを奪って、ゴールを守るのはもちろんですが、チームのコンセプトとしてうしろからのビルドアップや攻撃参加があるので、積極的に取り組んでいます。ボールを触る機会はすごく増えそうです。普段から分析担当の方たちが、映像を取ってくれて、選手たちにフィードバックしてくれます。加えて、ロドリゲス監督は選手と密にコミュニケーションを取って、常に要求を整理してくれるので、日々の成長を実感できています」

──そうした密接なコミュニケーションは、大事ですよね。

「完成度はまだまだだと思いますが、ここまでの取り組む姿勢やこれまで積み上げてきたものを考えると、昨年の浦和からの発展はものすごく大きいと思います」

──期待感は、外部からだけではなく、選手たちにもありそうですね。

「やっぱり、やっている選手たちがどう感じているかがいちばん大事だと思います。やらされている、ではなく、自分たちが率先してやろうとしているので、手応えは掴めています」

──3年計画の2年目ではありますが、新監督、心機一転のシーズンでもあるかと思います。目標はどこに置きましょう?

「タイトル。2018年の天皇杯から取れていないので、タイトルが欲しいです。個人的にはJ1のタイトルだけ、取れていないので、リーグチャンピオンになりたいです」

槙野智章
まきの・ともあき/1987年5月11日生まれ。広島県広島市出身。182cm、77kg。サンフレッチェ広島の育成組織から、2006年にトップチームへ昇格。10年からドイツのケルンでプレーしたのち、12年から浦和レッズに在籍。高い身体能力と闘争心あふれプレー、明るいキャラクターで、リーグを代表するDFとして活躍している。日本代表は38試合出場4ゴール。

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