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今やトレンドの「J2経由J1入りの大卒選手」。今季ブレイクしそうな8人 (4ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by MATSUO.K/AFLO SPORT

 そして最後に、J2からの個人昇格組で比較的活躍しやすいタイプ、すなわち、テクニックのあるドリブラーをひとり挙げておきたい。それが、V・ファーレン長崎からベガルタ仙台へ移籍した氣田亮真である。

 千葉U-18から専修大を経て、昨季長崎入りした氣田は、キレのいいドリブルが最大の武器。左右MFをこなすが、右利きとあって、やはりカットインから中央に切り込める左サイドでこそ威力を発揮する。昨季前半はまだプロの環境に適応できなかったのか、控えや途中出場が主だったが、終盤戦では先発メンバーに定着し、32試合出場4ゴールの記録を残している。

 氣田にとっては自身初のJ1挑戦ではあるが、昨季長崎を率いた手倉森誠監督が今季から仙台の新監督に就任。自分の特長をよく知る指揮官の下でプレーできるのは、大きなメリットだろう。当然、指揮官としても計算できる戦力と考えているはずである。

 以上、個人昇格組の中から8人の大卒選手の名前を挙げたが、もちろん、これ以外の選手が活躍したとしても何ら不思議はない。むしろ、こうして少し回り道をしてきた選手だからこそ、まだまだ底が見えていない意外な選手がブレイクするのかもしれない。

 シーズンを重ねるごとに、Jリーグでの存在感を増している大学出身の選手たち。なかでもひそかなトレンドとなりつつあるJ2経由J1入りの大卒選手に、今季もまた注目である。

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