今やトレンドの「J2経由J1入りの大卒選手」。今季ブレイクしそうな8人 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by MATSUO.K/AFLO SPORT

今季、ギラヴァンツ北九州から清水エスパルスへ移籍したディサロ燦シルヴァーノ今季、ギラヴァンツ北九州から清水エスパルスへ移籍したディサロ燦シルヴァーノ まず名前を挙げるべきは、ギラヴァンツ北九州から清水エスパルスへ移籍した左利きのストライカー、ディサロ燦シルヴァーノだろう。

 三菱養和SCユースから法政大を経て一昨季、当時J3の北九州入りしたディサロは1年目に7ゴールを挙げ、チームとともにJ2昇格。昨季は自身初のJ2挑戦でありながら、ピーター・ウタカ(京都サンガ)の22ゴールに次ぐ得点ランク2位の18ゴールを叩き出した。もちろん、日本人選手トップの数字である。競り合いでの力強さとポジショニングの巧みさを兼ね備えた点取り屋は、チーム総得点59のうちおよそ3分の1をひとりで稼ぎ出した。

 昇格1年目ながら5位へと躍進を遂げた北九州を最前線で引っ張る活躍は早くから注目を集め、ディサロは大卒3年目にして日本のトップリーグにたどり着いた。過去、J2でのブレイクをステップに、J1での活躍につなげたストライカーは多いだけに期待される選手である。

 ディサロには及ばなかったものの得点ランク6位タイ(日本人選手4位タイ)という結果を残し、J1入りをつかんだのは、ツエーゲン金沢からセレッソ大阪へ移籍した加藤陸次樹である。

 サンフレッチェ広島ユースから中央大を経て、昨季金沢入りした加藤は、ルーキーながらリーグ戦全試合に出場。背後への抜け出しを武器にチーム最多13ゴールを挙げた得点力もさることながら、前線から果敢に相手を追う守備力への評価も高い。

 今季のC大阪は若手の起用に積極的なレヴィー・クルピ監督が就任したこともあり、出場機会は巡ってきそうだ。

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