似た者同士の矢板中央と青森山田。自慢の空中戦を制すのはどっちだ? (2ページ目)
また、ボールを失ったあとの切り替えも速く、全員がサボることなくプレスバックを忠実にこなす守備は、あっという間に相手ボールを囲い込んでしまう。
準々決勝の堀越戦も、4-0で圧勝。前半のうちに4点をリードしたことで、「後半はまったりしすぎた。(試合後、選手に)これでは話にならないと厳しく言った」(黒田剛監督)というが、兜の緒を締めて準決勝に臨むには、むしろいい教訓になったのではないだろうか。
準々決勝の堀越戦は4-0と圧勝した青森山田 そんな青森山田に準決勝で挑むのは、昨年度に続く2大会連続ベスト4進出の矢板中央。堅守を武器に勝ち上がり、青森山田への挑戦権を得た。
今大会は3試合を戦って1失点。昨年度の大会でも1年生ながら活躍したGK藤井陽登、センターバックのDF新倉礼偉、DF島﨑勝也を中心に、粘り強い守備を見せる。
3回戦の東福岡戦では「これでもかというほど攻められた」(高橋健二監督)が、それでも体を張って得点を許さなかった。
ただ、その一方で得点も少なく、3試合で3点。2回戦は1-1、3回戦は0-0からのPK戦で勝ち上がってきており、得点力不足は否めない。
「静岡学園相手に守備ばかり(に追われた試合)で、最後にやられた」
1年前の準決勝を振り返り、キャプテンのDF坂本龍汰はそう話すが、いかに堅守が武器とはいえ、ただ耐えるだけでは昨年度の二の舞になりかねない。
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