黄金世代・南雄太が語る「未来がない」ベテランと「1本で泣く」GKの境地 (3ページ目)
彼はそう言って、笑みを洩らした。それは、戦い続けてきたGKにしかできない種類のものだ。
1999年、ワールドユース(現在のU―20ワールドカップ)決勝で、南は日本の守護神としてスペインと戦っている。結果は0-4の大敗だった。当時、スペインで先発ではなくベンチにいたのが、カシージャスだったという。カシージャスは世界王者も経験した選手で、その経歴は比類がない。しかし、すでに引退を余儀なくされた。
今もゴールマウスに立ち続けているのは南である。
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