14年前に全国V。野洲高の10番はなぜプロ入りしなかったのか (6ページ目)
インタビューの終わりに、平原は「今でもプロとしてプレーしている仲間がいるのは、うれしいですよね」とつぶやいた。
野洲が優勝を遂げた14年前、『サッカーインテリジェンス』という言葉は一般的ではなかった。そんな時代にあって、平原のプレーはインテリジェンスの塊だった。その意味では、"早すぎた天才"だったのかもしれない。
プロになる夢は叶わなかったが、野洲高の10番が見せたプレーは、記録と記憶の中で輝き続ける。そのきらめきは、決して色褪せることはないだろう。
(おわり)
6 / 6