サッカー日本代表にとって五輪とは? U23アジアカップで見事優勝にもぬぐえない違和感
連載第76回
杉山茂樹の「看過できない」
U23アジアカップ決勝で中国を4-0で下して優勝したU-21世代の日本。何と言ってもサッカーの内容がよかった。5バックの体勢からカウンターを仕掛けようとする中国に、有効な機会を与えなかった。
ボールを奪われる場所、中国ボールに転じる場所が、カウンターを始動しにくいリスクの少ない場所、具体的にはサイドの深い位置だったことが奏功した。好守が逆モーションで裏返しの関係になりやすいピッチの中央部でないところが、大勝をもたらした大きな要因だ。
日本が頭脳的な攻撃的サッカーで中国の守備的サッカーを叩き潰した。ひと言で言えばそうなる。いいサッカーで優勝した。ただ勝っただけではないところがよかった。日本の指導者が見習うべき、模範的かつ理想的な勝利と言える。
サウジアラビアで行なわれたU23アジアカップで優勝した日本 photo by Hiroyuki Sato
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

