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フロンターレの「穴」を埋める。
新加入のSBはハマれば代表入りの可能性

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

2020年シーズン開幕で見つけた
今季要注目のJリーガー(8)
山根視来(川崎フロンターレ/DF)

 選手の移籍、なかでも各クラブの主力クラスの移籍は、シーズンオフの主な話題として注目を集める。だが、必ずしもそれらすべてがうまくハマるわけではない。Jリーグの歴史においては、"大型補強"が評判倒れに終わったケースはいくつもある。

 もちろん、移籍による補強が実際にうまくいくかどうかは、ふたを開けてみなければわからない。実績十分の大物が、移籍先で期待を裏切る例もあれば、それまでくすぶっていた選手が、移籍をきっかけに意外なブレイクを遂げる例もある。

 ただ、過去には、選手の特長とクラブが志向するサッカーのスタイルとを考えたとき、なぜこの選手をこのクラブが獲得したのだろうかと、首をかしげたくなる移籍があったことも確かだ。つまり、移籍による補強の成否は、単純に選手の実績やクラブの実力だけで決まるわけではない。いわば、選手とクラブの相性が大切なのだ。

 その点において、今季J1で移籍後の活躍が楽しみな選手がいる。湘南ベルマーレから川崎フロンターレへと移籍した、DF山根視来(みき)である。

川崎フロンターレに移籍して飛躍しそうな山根視来川崎フロンターレに移籍して飛躍しそうな山根視来 昨季の湘南はパワハラ問題に揺れ、J2降格危機に陥ったものの、「湘南スタイル」として知られるアグレッシブなサッカーは、以前から高い評価を受けていた。そこでは、DFと言えども、積極的に攻撃に関わる姿勢が求められる。

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