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「イニエスタとのタイミングが合ってきた」。
選手が語る神戸の変化 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by KYODO

 昨シーズン後半、トルステン・フィンク監督が率いるようになった神戸は、練習から「イニエスタ・シフト」を積み上げている。イニエスタがどこにポジションを取るかで、その空いたスペースを補完する動きを調整。イニエスタの感覚は天才的なだけに、周りはそれに従い、プレーの質を向上させてきたという。その鍛錬がひとつの実を結ぼうとしているのだ。

 イニエスタ自身のコンディションも明らかにいい。やはり勝ち続けることで、消耗が少なく、士気が高まるのか。バルセロナのような常勝クラブにいた経歴は伊達ではない。今年1月の天皇杯、2月のゼロックススーパーカップ、そしてACL開幕戦と連戦連勝。そのプレーが充実していることで、神戸全体が大きく旋回しつつあるのだ。

「アンドレスとのタイミングが、昨シーズンまではまだまだ合わないところが実はあって......」

 神戸で4年目になるディフェンダー、渡部博文はそう言って変化を説明する。

「アンドレスとしては、たとえば味方が自分を追い越しても、そこ(でのパス)はタイミングが違う、というのがあったんだと思います。でも、そこのタイミングが合ってきたな、というのを今シーズンは感じますね。

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