「イニエスタとのタイミングが合ってきた」。
選手が語る神戸の変化
「(小川)慶治朗がループで決めるか!」
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)初戦のジョホール・ダルル・タクジム戦。ヴィッセル神戸のベンチは先制点に沸き立っていたという。
小川が裏へ抜け出し、ロングパスを受け、GKの頭上をループで破った。冷静に、水が上から下に流れるように、滑らかに決めた。小川は勢いのまま振り切るシュートが多いが、この時は導かれるようだった。
5-1で快勝を収めた一戦の先制点の場面に、神戸の変化と実像が見えた。
パスを出したのは、やはりアンドレス・イニエスタだった。バックラインまで下がり、裏へ蹴り込んだだけだが、その質が違っていた。小川が裏へ抜け出すタイミングを計っていただけでなく、わざとバウンドさせている。ダイレクトのループで打てるメッセージが込められていた。
ジョホール・ダルル・タクジム戦でゴールを決めた古橋亨梧を祝福するアンドレス・イニエスタ イニエスタは、次元が違う存在と言える。
しかし特筆すべきは、小川がイニエスタのメッセージを読み取って、応えた点にある。
「アンドレスとのタイミングが合ってきた」
神戸の選手たちはそう言う。アジア制覇だけでなく、あらゆるタイトルを狙う神戸にとって、これほどいい兆候はない。
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