横浜FCはJ1で通じるか否か。若手の攻撃で感じた劇的成長の期待 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 それでも、横浜FCが降格候補かと問われれば、首を縦に振るのを躊躇する。ただ守って一発のチャンスにかけるチームとは異なり、ボールを大事にする意識は高く、守備組織もしっかりと整備されていた印象を受けたからだ。

 齋藤、松尾、中山と20代前半の選手が務めた2列目も、攻撃スキルの高さを感じさせ、途中出場を果たした18歳の斉藤光毅もポテンシャルを垣間見せている。彼らに足りないのは「経験」の二文字にほかならず、トップレベルの試合を重ねるなかで劇的に成長を遂げていくことは想像に難くない。

 求められるのは、プレーのクオリティだろう。J2ではごまかせていた部分も、J1では通用しなくなる。そのディティールを突き詰めていく作業が、残留へのキーファクターとなるだろう。この日、キャプテンマークを巻いた齋藤も、相手の力量より、自分たちの質の向上が求められると主張した。

「最後の勝負どころだったり、個人のスキルや考え方、アイデアの部分を向上していかないといけない」

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