香川真司が始めた教室。人間力や言語化能力をサッカーから伸ばす方法とは? (4ページ目)
Hanaspo運営責任者の新山智也は「子どもが成長するには、指導力が問われることになります。そのためには、プログラムの設計が重要です」と説明し、一つの練習メニューを例に解説してくれた。
「私たちが心がけていることは、工夫する余白を残すことです。『こうやったらもっとよくできるかも』。それぞれの練習メニューに取り組むとき、どうしたらこの思考に持っていけるかを考えています。
たとえば、『忍者鬼ごっこ』という練習メニューがあります。ピッチ内にマーカーなどで隣り合う4つの箱 (エリア)を正方形状に作り、赤チームと青チームに分けます。人数を仮に8対8にして、赤が鬼で、青が逃げ役。ルールはコーチが『ストップ』と声をかけたとき、1つの箱の中に赤が青と同じ人数『2対2』とかの状態をつくっていたら勝ち。逆に、青は(どこかで)数的同数の状態を回避できたら勝ち です」
さらに新山はこの練習メニューを通じて、子どもたちに起こった現象を紹介してくれた。
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