鹿島復帰は喜びだけではなかったジーコ。
「非常にがっかりしている」 (6ページ目)
――鹿島アントラーズのサポーターだけではなく、日本のサッカーファンが鹿島アントラーズに戻ってきたジーコさんが、どんなふうに鹿島を変えるのか注視しています。そんな期待を感じていますか?
「鹿島アントラーズがこの25年間作り上げたものがあります。しかし、私がここを離れてからの間に起きたことに対しては、私は関わっていません。なので、今はアントラーズの現状を把握しなければなりません。今起こっていることは、急に始まったことではなく、おそらく、以前からその予兆があったはずです。そして、現在のいろいろな問題、課題になったのだろうと推測しています。だから、私が来て、いきなりそれを変えられません。
ただ唯一できるとしたら、選手個々の成長を促すための助言でしょう。もちろん、私自身の今までの経験を活かして、『こうしたほうがいいんじゃないか』と助言をすることもできます。そのうえで、変えるか、変えないかというのは、助言を受け止める側の意識になります。強制はできないし、短時間で変えるのはなかなか難しい。
本当に変えるとしたら、シーズン前から関わって、スタッフ、選手など、いろいろなものに対して、昔のように私が権限を持ち、行なうことが必要だと考えています。それは、来年、来シーズンの話になってくる。なので、今年中にすべてを変えられるわけではないと思っています。それでも今は少しずつ修正を提案していくということしかできない。半年間で何かを変えようとしても、数年前から起きていることを変えるのは、難しいでしょう」
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