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ロベカルがプレゼントした一時的熱狂。
Fリーグは無策で無駄にするな (5ページ目)

  • 河合拓●取材・文・撮影 text & photo by Kawai Taku

 ロベルト・カルロスの大活躍により、祭りの現場はひとまず成功に終わったといえるだろう。だが、祭りの後もFリーグは、フットサルは続く。

 この試合の後に行なわれた第4試合のシュライカー大阪vs立川・府中アスレティックFC戦、第5試合の北海道vsペスカドーラ町田の試合の観客数は、それぞれ1472人、658人だった。試合の順番は正しかったのか。そもそもロベルト・カルロスを招聘した目的は何であり、費用対効果はどうだったのか。今後も年に一度はこうしたイベントを続けるべきなのか。そうした検証は、現場の雰囲気や空気に流されずに、しっかりとするべきだ。

 Fリーグ選抜が仙台戦に臨む前、高橋監督は「世界一の選手を、敗者として帰らせるわけにはいかない!」と、選手たちに呼びかけたという。今後は関係者も「世界一の選手がプレーしたリーグを、このまま衰退させていくわけにはいかない」という意識を持ち、「Fリーグでプレーしたい!」と逆オファーが来るようなリーグにするくらいの気概で取り組む必要がある。

 ロベルト・カルロスは、記憶にも記録にも多くを残してくれた。「Fリーグ」という言葉を普段以上に多くの人々が認識した今、彼の招聘が本当に成功だったのか、失敗だったのかを決めるのは、今後の取り組み次第だ。

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