2018.09.11

森保ジャパンの所信表明に注目。
選手のハツラツとしたプレーが見たい

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 新監督にとって初陣というのは、所信表明の場だ。これから日本代表はこんなサッカーをしていきます、というメッセージをサッカーファンや日本代表サポーターに向けて発信する大事な機会で、単なるフレンドリーマッチ以上の重みがある。

「ビルドアップの仕方は変わらない」と語るキャプテン青山敏弘(中央) その意味でいえば、9月11日に行なわれるコスタリカ戦には、森保一新監督がサンフレッチェ広島時代に愛用し、U-21日本代表にも取り入れている3−4−2−1で臨むのがセオリーだろう。合宿初日には指揮官自ら「(3−4−2−1は)私が長くやってきた形なので、基本的にはベースとして持っておきたい」と語ってもいるのだから。

 ところが、どうやらコスタリカ戦は4−2−3−1で臨むことになりそうなのだ。

 札幌合宿中に行なわれた紅白戦で4−2−3−1と4−4−2を採用すると、コスタリカ戦の前日会見でも「いろんな変化に対応力を持って、柔軟に臨機応変にやっていくという意味でも、紅白戦では今までやってない形でトライしてもらった」と説明し、さらに「選手個々の引き出しが増えるように、チームとしていろんな戦いができるようにしていければと思っている」と語ったのだ。

 そこで思い出すのは、西野朗前監督の初陣となった5月30日のガーナ戦である。

 当時、西野監督は「3バックをベースとして考えているわけではない」と語り、実際にワールドカップ本大会では4−2−3−1を主戦システムとして採用したが、初陣のガーナ戦では3バックを試したのだ。

 西野監督は、慣れ親しんだ4−2−3−1はいつでもできる、との考えから、苦手意識のある3−4−2−1にまずは着手した。森保監督は、3−4−2−1をベースと考えながら、選手たちが慣れている4−2−3−1を初陣で採用しようとしている。システムこそ違うものの、臨機応変に戦うためにオプションから手をつけるという手法においては、共通点が見いだせる。