2018.07.10

ジュビロ・名波浩監督の告白。
「サッカー人生で初めて悔し涙を流した」

  • 原田大輔●取材・構成 text by Harada Daisuke
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

ジュビロ磐田・名波浩監督インタビュー(1)

 J1に復帰して2年目となった昨シーズン、ジュビロ磐田は前年の13位(年間順位)から6位へと躍進した。迎えた今季、チームを率いる名波浩監督は「トップ5」を目標に掲げてスタートを切った。

 ロシアW杯による中断前の成績は、6勝3分6敗の勝ち点21。順位は8位という状況にある。例年にも増して混戦模様のなか、目標は十分に射程圏内にあるが、指揮官はここまでの戦いをどう見ているのだろうか――。

ジュビロ磐田を率いて5年目の名波浩監督――ロシアW杯による中断期間に入るまでにJ1は第15節まで終えています(※セレッソ大阪vs鹿島アントラーズの第14節のみ、未消化)。今季ここまでの成績について、率直な感想を聞かせてください。また、ここまでの戦いぶりを振り返って、どんな印象をお持ちですか。

「まずは、アダイウトンとムサエフのふたりがケガで長期離脱してしまったことは、チームにとってかなり痛かった。加えて、チームは開幕から公式戦3連敗(※ルヴァンカップ1試合を含む)。しかも、(その3試合で)得点がゼロという状況からスタートしたことを考えると、今の順位、成績については、よくやっているほうかな、と思います。

 これは、リーグ中断前に選手にも言ったんですが、『一歩とはいえずとも、チームとしては、半歩は前に進んでいる』。ケガ人が多いなかで、出場機会をつかんだ若い選手たちが少しずつ自信を得て、巡ってきたチャンスを生かしてくれた。

 選手たちの成功体験を増やしていきたいという思いで常に指導しているなかで、その成功体験を積み重ねていると感じられる選手が、個々にたくさん出てきた。それが、大学や高校を卒業してウチに加入した選手や、ユースから昇格した選手など、いわゆる”自前の選手”が多いので、余計にうれしいですよね。クラブの進み方や歩みとしても、理想に近づいている感覚がある」