鹿島・鈴木優磨のプロ意識。
いいプレーのため、私生活で幸運を集める (4ページ目)
「熊谷さんの場合は、サッカー以外の面が大きいですね。正直、サッカーのことでこうしろとか言われたことは一切ないですね、今思えば。
いつも言われていたのは、生活とかそういう部分です。まずは挨拶。学校での態度、ご飯の時間、洗濯とか。規律を守ること。謙虚に素直に、裏表なく生きろって言われましたね。やましいことをするなって。やましさを持ってグラウンドに来るなと。何を見られてもいいんだというくらいの感覚で来いって。ごまかしたり、ウソをついたりしても、クマさんにはすぐにバレるから。純粋にサッカーと向き合える状態で練習に来なさいと。正直、当時はすべてを理解していたわけじゃないけれど、プロになってその重要性を痛感しています」
――というのは?
「やっぱり私生活がプレーに出るんですよ。僕みたいな選手は、ロナウドとかメッシとはまったく違うわけだから。ちょっとしたことで運を手繰り寄せるというか、幸運を集めなくちゃいけない。意外とそういうのを意識するんですよ」
――徳を積むということですね。ゲンは担ぎますか?
「はい。たくさんありすぎて、言えない。そういうのって、口外しないほうがいいと思うんですけど、メチャクチャあるとだけは言っておきます」
――よいプレーができた日にやったことは、全部やりたくなる?
「はい。全部やります!」
――鹿島のFWは「ゴールだけが仕事ではない」という意識が強いと感じます。チームのためのプレーを大事にしている印象があります。
「そこは僕も意識しています。鹿島のFWは走らないとダメなんです。でも、チームメイトのため、チームのためのプレーをしていると、(ボールが)こぼれてくるんですよ。本当にポンっと。こぼれ球を拾って、1本ゴールを決められたら、乗れる。だから、そのためにも走らなくちゃいけない」
――鈴木選手が考える鹿島のFWとして大切なことは?
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