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「サッカーなら、どんな障害も超えられる」。
難病と闘うFC岐阜前社長の想い (4ページ目)

  • 恩田聖敬●文 text by Onda Satoshi

 私にできる恩返しは本を読んでいただいた方に、前を向いて自分らしく生きるきっかけとなることです。サッカーを愛するみなさま、我々からの絶望への処方箋を受け取ってください。

 話が前後しますが、まんまる笑店のメイン事業は、講演・授業・研修という人前で話すことです。私の経験に基づく、FC岐阜・ALS・仕事・家族などさまざまなテーマを、相手に合わせて話します。おかげ様で、「非常にわかりやすい」「説得力がある」「胸に沁みた」と好評をいただいております。

「あなたはALSに選ばれた。選ばれたからには、何か使命があるはずです」

 私が大変お世話になっている障がい者の方から言われた言葉です。ALSになったからこそ、伝えられること、伝わりやすいことがあります。会社設立から1年間で29回・のべ5,530人にお話しさせていただきました。

 以前の連載でも書きましたが、私がFC岐阜で成し得たかったことは、「ぎふを元気に! ぎふを一つに!」でした。志半ばで散った思いを、まんまる笑店で、ぎふの枠を越えて成し遂げたいと思います。それこそが私の使命です!まんまる笑店が、FC岐阜のスポンサーとしてスタジアムに掲出している広告物には、そんな思いを込めて次のように記しました。

『ぎふから日本を元気に!』

恩田前社長の思いを込めたメッセージ恩田前社長の思いを込めたメッセージ

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