サガン鳥栖の豊田陽平が移籍説を否定。
でも「キャプテンはやらない」
2017シーズンを28試合出場、5得点で終えた豊田陽平(サガン鳥栖)「鳥栖で優勝したい、その一念でとどまり、戦ってきました。そういう集団なら、自分はベンチに座ってもいいほど。日本一がどういうものか、それをこのチームで見たいんです」
サガン鳥栖を引っ張ってきた豊田陽平は、あらためてその胸中を明かしている。
しかし今シーズンの鳥栖は、降格こそ回避したものの、優勝争いに加わることなく、8位。失敗ではないが、成功とも言い切れない。ボールはつなげるようになったが、攻守の迫力は減った。
そしてリーグ終盤、エース豊田は先発の機会を失っている。
「(トップフォームでできるのは)あと5年だと思っています。残った時間を無駄にしたくはありません。来シーズンは岐路になると思いますね」
在籍8年目になる豊田はそう言って、唇を噛みしめた。
「アビスパ福岡に移籍するの?」
豊田は博多で知り合いにそう訊かれて戸惑ったという。来年も契約は残っているし、代理人をつけていない彼は、マーケットでは自ら動いていない。ところがサッカー専門誌でも「豊田の去就は?」という記述があるなど、本人の知らないところで憶測が独り歩きしていた。
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