2017.12.25

セレッソ大阪にも「二刀流」。
山村和也がマルチに働き、元日の大舞台へ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO SPORT

 あまりにベタなたとえで恐縮だが、先頃MLBのロサンゼルス・エンゼルス入りが決まった大谷翔平になぞらえれば、サッカー版「二刀流」ということになるのだろう。

 12月23日、ヤンマースタジアム長居で行なわれた天皇杯準決勝で、セレッソ大阪がヴィッセル神戸を延長の末に3-1で下し、決勝進出を果たした。

 試合は後半ロスタイム突入目前の90分、神戸が先制。これで勝負は決したかに思われたが、セレッソは直後の91分、MF水沼宏太が起死回生のボレーシュートで追いつくと、延長に入り、FW柿谷曜一朗がPKを一度はGKに弾かれるも、こぼれ球を自ら頭で押し込んで勝ち越し。さらにMFソウザがダメ押しゴールを決め、劇的な勝利を収めた。

 そんな拮抗した試合において異能ぶりを発揮したのが、セレッソの背番号24、FW山村和也である。

天皇杯準決勝で存在感を示した山村和也 この試合、2トップのひとりとして先発した山村は、ときにロングボールをヘディングで落とし、ときにクサビの縦パスを巧みにさばき、最前線でセレッソの攻撃をリードした。水沼の同点ゴールにしても、山村がロングボールをヘディングで落としたことで生まれたもの。186cmの長身にして、足もとの技術にも優れた山村ならではの働きだった。