「帰ってきた天才」柿谷曜一朗は、セレッソをJ2から救えるか (5ページ目)
さらに、海外でプレーしてきた選手は、日本のサッカーに慣れるまでに、ある程度の時間を要することがある。特に攻撃の選手は、海外と日本のサッカーとでは、やり方もリズムも異なるので、その対応に苦労するケースが多い。柿谷も例外ではなく、そうなる可能性はある。
「海外から戻ってきたら(日本のサッカーに)慣れるのが難しいという話は聞いていますけど、それは試合をやってみないとわからないんで、それほど気にはしていないです。ポジションについても、今はまだキャンプ中なんで、トップとかサイドとか、特にこだわらないし、気にしていない。最終的に監督が決めることなので、自分は与えられたポジションでやるだけです。ただ、どこにおっても、自分は点を取ることに集中しているし、自分の仕事をそこでしっかりできればいいかなと思っています」
さまざまな不安について、柿谷はそう淡々と語って一蹴した。
初めて一緒にやる選手もいるが、勝手知ったる古巣でのプレーである。そこに、不安を感じることはないのだろう。しかも、J2の舞台は徳島時代を含めて148試合を戦い、十分に経験している。キャプテンとしての重責もあるが、柿谷なら無難にこなせるに違いない。
だが、大熊監督が柿谷に要求しているモノは、かなり高いところにある。
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