2016.02.24

「帰ってきた天才」柿谷曜一朗は、セレッソをJ2から救えるか

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sho Tamura/AFLO SPORT

セレッソ大阪に電撃復帰した柿谷曜一朗。チームのJ1昇格に貢献できるか“天才”がセレッソ大阪に帰ってきた。

 2014年7月、柿谷曜一朗はスイス1部リーグのバーゼルに完全移籍した。日本代表の一員として臨んだブラジルW杯で惨敗。柿谷は途中出場で2試合ピッチに立ったものの、自分のプレーがまったくできなかった。その悔しさから、自らの成長を求めての海外挑戦だった。

 だが、海外で自らの価値を証明し、成長の手応えをつかむのは、容易なことではなかった。

 1年目の2014-2015年シーズンは、パウロ・ソウザ監督と起用法について衝突するなどして、リーグ戦は14試合出場3得点という成績にとどまった。2年目の今季(2015-2016年シーズン)は、ウルス・フィッシャー監督のもと開幕スタメンを果たし、ゴールも記録して順調なスタートを切ったかに見えたが、その試合で負傷。戦列を離れている間に新戦力が台頭するなどして、柿谷は居場所を失った。結局、リーグ前半戦を4試合出場1得点という不本意な成績で終えた。

 そして昨年12月、柿谷はクリスマス休暇で帰国した際に”セレッソ復帰”を決心した。バーゼルとは4年契約だっただけに、まさに電撃的なニュースだった。

「いろいろと思うことはあるけど、考えた末の決断なんで、(復帰を)決めた以上は、セレッソで精一杯やる。この時期に完全移籍で獲ってくれ、しかも背番号『8番』を用意してくれたクラブには本当に感謝している。(2年前とは)チームは少し変わったけど、自分も2012年に(期限付き移籍していた)徳島ヴォルティスから戻ってきたときよりも年を重ねているし、チームを引っ張っていかなあかんと思っている。自分だけの力でJ1に昇格させるわけじゃないですけど、それを果たす責任は(自分には)あると思っています」