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【クラブワールドカップ】3戦全敗に終わった浦和レッズと世界との差を議論するのは意味がない

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

モンテレイ相手に0-4と完敗を喫した浦和レッズ photo by Getty Imagesモンテレイ相手に0-4と完敗を喫した浦和レッズ photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る 浦和レッズが、3戦全敗でクラブワールドカップの戦いを終えた。

 3試合すべてに共通することだが、浦和は世界の強豪クラブを相手に、決して手も足も出なかったわけではない。

 グループリーグ最後のモンテレイ戦にしても、マリウス・ホイブラーテンいわく、「試合のスタートはとてもよかった。いくつかのチャンスも作っていた。それを決めていれば、試合は違うものになったかもしれない」。

 ところが、「そのチャンスを逃して、罰を受けた」とホイブラーテン。

 前半30分に先制点を奪われると、わずか10分足らずでさらに2失点。試合終了直前にもダメを押され、終わってみれば0-4の完敗だった。

 とはいえ、ふだんJリーグで見ているチームが世界的な強豪と対戦し、どんな戦いをするのか。その点については非常に興味深く、誤解を恐れずに言えば、3試合いずれも見ていて面白かった。

 ヨーロッパ方面を中心に、決して評判がいいとは言えないクラブワールドカップだが、Jリーグの側に立てば、今後もぜひ続けてもらいたい大会である。

 ただし、今大会に浦和が出場したことで示された、内容や結果をどう評価すればいいのか。その点に関して、言及するのは少々難しい。

 というのも、世界のクラブチームはすべてが横並びではなく、明らかな格差に基づいて存在しているからである。

 今大会では、技術、戦術、判断など、さまざまな面で、浦和が対戦相手に劣る場面が見受けられた。それこそが、世界との差、ということになるのだろう。

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