夢はわずか2分間の幻に。J3優勝を逃した町田が「壁」に挑む (4ページ目)
しかし現実には山口の試合はまだ続いており、ラストプレーで同点弾が決まった。その瞬間、町田の優勝=昇格という夢は幻と消えた。
「優勝したような雰囲気になってしまったので、切り替えは難しいですけど」
数少ない町田のJ2時代メンバーで、この日も守りを統率した深津康太は語った。
「勝てばJ2だったわけで、勝てなかったわけですからね。これは『勝ってJ2に行け』と言われているんだな、と気持ちを切り替えることにしました。(入れ替え戦の相手に決まった)大分には胸を借りるつもりで戦います!」
J3降格から3年目、町田は今ももがいている。もがいて身につけた力で壁を破れるのか―――。そのとき、ようやく彼らはその身を陶酔に浸すことができる。
11月29日と12月6日、町田は大分トリニータとホームアンドアウェー方式の入れ替え戦に挑む。
4 / 4