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福田正博が考察。これから日本サッカーが進むべき方向 (4ページ目)

  • photo by JMPA

 同時に、ファンは、世界のサッカーの最先端のトレンドをしっかりと理解していってほしい。そうでなければ、自分たちの代表チームの力を正しく評価できないからだ。

 20年前よりも、サッカーに興味を持つ人は確実に増えた。とはいえ、日本はまだまだW杯で優勝できるレベルにはない。相手に研究されたら、なかなか本来の力を発揮できないことは、今回のW杯でよくわかったのではないか。自分たちの立ち位置を見失わず、W杯では、対戦相手国のほとんどが格上なんだという自覚を持って、どうすればいいかを考えて、準備をしていく。

 悲観的になる必要はない。98年のフランス大会でW杯に初出場してからまだ16年。時間をかけてじっくりやっていくことが重要だ。10年後、20年後を見据えて、選手と指導者の育成、国内リーグの充実とレベルアップなど、やるべきことはたくさんある。
  

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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