Jリーグで活躍中。「今、日本代表で見たい」アタッカーは? (3ページ目)
アタッカー以外のポジションで注目の若手として挙げておきたいのは、鹿島の柴崎岳だ。これからどれぐらい成長していくか楽しみなMFで、あの落ち着きはとても20歳とは思えない。
芯の強そうな鹿島らしい選手になってきているという印象だ。途中から右サイドバックをやっていた試合もあったように、多くのポジションを問題なくこなせるところも彼の魅力だろう。一歩一歩確実に成長していける選手だと思うし、チームの中心になっていける選手だ。
ここ1年ぐらいで体も大きくなり、体幹が強くなったと思う。国際舞台ではフィジカルの強さは非常に重要だ。当たり負けすることがなくなると同時に視野も広くなっており、本人も自信を深めているのではないか。
欲を言うと、後ろでパスをさばくだけではなく、ペナルティエリアに入っていく回数をもっと増やして、ゴールに絡んでもらいたい。ミドルレンジからのシュートも決めているので、もちろんそれも武器として持っていてほしいが、もっとゴール前に出ていくシーンを見てみたい。そういうところでプレイの幅を広げていけば、代表入りの可能性も出てくると思う。
柴崎だけでなく、Jリーグで成長して代表に名乗りを上げる若手が次々に現れることを期待したい。
著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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