サッカー日本代表はどこへいく 識者は森保一監督続投とその後の大岩剛監督就任発表をどう見たか (4ページ目)
むしろ、今回の日本代表監督人事にまつわる発表のなかで一番引っかかったのは、FIFAランキングを上げることの必要性がうたわれたことだ。つまりは、次回ワールドカップへ向けて、「絶対にポット1に入ろう!」キャンペーンが展開されてしまうのではないか、という心配である。
ポット1とは、ワールドカップの組み合わせ抽選の際に、FIFAランキング順に4つのポットに分けられるうちの最上位ポットのことだ。日本は今回のワールドカップではポット2(日本のグループのポット1はオランダ)だったため、キャンプ地の選定、試合前日の練習時間の割り当てなどで、さまざまな不利益をこうむった、というのである。
そのため、ポット1に入ることがワールドカップを勝ち上がるためには重要だ、という理屈なのだが、これでは、さもポット1に入れなかったことが、日本の主たる敗因のひとつであるかのように聞こえてしまう。
今回のワールドカップではっきりしたのは、日本はもっと選手個々の能力を上げる必要がある、ということ。だとすれば、ヨーロッパ組、なかでもチャンピオンズリーグに出場するようなクラブに所属する選手には、可能な限りクラブでの活動に集中できる環境を与えることが重要だろう。
にもかかわらず、「ポット1に入る」=「FIFAランキングを上げなければならない」という大義名分が、どんな試合でも常にベストメンバーを集め、結果にこだわることを正当化してしまえば、むしろ代表強化を妨げかねない。そんな不安を感じてしまうのだ。
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