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サッカー日本代表はどこへいく 識者は森保一監督続投とその後の大岩剛監督就任発表をどう見たか (2ページ目)

 今回の決定には、突っ込みどころがありすぎる。真剣に外国人監督を探した痕跡がないし、代表コーチの昇格案は明らかに不人気そうだ。結局、「誰がマシか」での消去法だったのではないか。

「アジアカップまで森保監督が続け、優勝してFIFAランキングを上げる。大岩剛次期監督はU-21代表で出場するアジア大会があって、当面はそこに集中する」

 それが今回の決定の骨子のようだが、これもあとづけの感は否めない。そもそも代表活動が最重要課題なら、大岩監督が代表監督に就任してアジアカップでの優勝を目指すのがスジだろう。日程が重なるならアジア大会は臨時で別の人物に託せばいい。さらに言えば、森保監督はアジアカップをこれまで二度とも逃しており、彼でアジア王者になれる根拠は特にない。

 そこには「去就問題になりかねないアジアカップまでは一定の人気のある森保監督に請け負ってもらい、来年3月から大岩次期監督が指揮を執ることで、批判など圧力も避けられる」という甘えが透けて見える。

 そこに組織としての戦略は見えない。そもそも今回のワールドカップの「失敗」を「失敗」と認めず、同じ指揮官が続投するなどあり得ない。そこに合理性はなく、組織内の融和、調和のみを重視した形だ。

 これでは選手が一番気の毒である。新たな体制がスタートするわけでもなく、宙ぶらりん。代表活動で成果を上げても、アジアカップまででひと区切りになる。

 今や欧州の最前線でプレーしている選手にとって、実はアジア王者など何の称号にもならない。しかし、そこで少しでも所属クラブ重視の姿勢を見せれば、来年3月からの大岩体制でもマイナス評価だけは残るのだろう。森保監督の"盛大なお別れ会"のため、選手は粉骨砕身しなければならないというのか。

「またか」

 失礼を承知で言えば、ウンザリするような感慨しかない。在任期間は「ワールドカップ優勝」級の監督に、夢のバトンはまた渡された。

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